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東西自然医学グループ

ヒトNK細胞を用いた癌免疫治療法

ヒトNK細胞を用いた癌免疫治療法を、院内で使用しているスライドを交えて説明してゆきたいと思います。


主な癌の治療法は5つ。ここでは「免疫療法」をピックアップ。

手術療法
原発巣だけであれば切断がもっとも良い。問題はすでに転移している場合。
放射線療法
腫瘍細胞も殺すが分裂している正常細胞(特に骨髄細胞)も殺すため副作用が強い。
科学療法
放射線治療とにた療法。
免疫療法
体の中の免疫細胞を利用するため体に優しい治療法。
遺伝子療法
まだ試験研究段階。




NK細胞の機能

1)腫瘍細胞の発生、増殖、転移を制御

2)感染症の制御
・ウイルス、寄生虫(細胞内、細胞外寄生)、真菌、細菌

3)免疫機能の制御
・サイトカインの産生
・造血管細胞の増殖、分化の制御
・移植臓器の拒否反応に関与
・胎盤の発達に関与

4)患者への関与
・移植変対宿主病(GVHD)への関与
・再不良性貧血の発症
・自己免疫患者や神経患者への関与
・糖尿病の発生に関与
・消火器疾患への関与
・NK細胞白血病、リンパ腫

NK細胞を用いた癌治療の現状

ナチュラキラー(NK)細胞は、1970年代にHerbermanらのグループにより発見された。最初の生態防御機能において重要な役割をはたしており、抗原の感作なしに腫瘍細胞、ウイルス感染細胞などに対して強い細胞障害活性を示す。しかし、この高い障害性を維持しつつ末梢血からヒトNK細胞を大量に増殖培養することは困難とされていた。

今回、我々は高活性、高純度ヒトNK細胞の培養方法を確立した。この方法を利用し、培養したNK細胞を用いて癌治療の臨床及び基礎的な検証を行った。

主な免疫担当細胞の種類と機能

T細胞
ヘルパーT細胞
Th1細胞
キラーT細胞、NK細胞、マクロファージなどを活性化する。
Th2細胞
B細胞を活性化して抗体生産を促す。
キラーT細胞(Tc細胞)
ガン細胞やウイルス感染した細胞などを破壊する。
B細胞
抗体生産細胞により抗体を生産する。
NK細胞
ガン細胞や、ウイルス感染した細胞などを破壊する。
マクロファージ
病原菌などに異物を貪食する。病原体を提示する。
好中球
病原菌などを貪食する。
好酸球 病原菌などを貪食する。(ヒスタミンなどのアレルギー反応物質を分解、アレルギーの症状増大も示唆されている)
好塩基球/
肥満細胞
Ige抗体と結合し、花粉症、アトピーなどのI型アレルギーの発症に関する。


研究目的

NK細胞というのは、CTLとともに癌細胞を傷害し、癌細胞と生体から排除するという生体防御機構の中枢を担っている。本研究は、NK細胞とNK-T細胞による癌制御のメカニズムを分子レベルで明らかにし、新しい治療法の基盤を確立することを目的とする。

NK細胞による細胞治療、関連治療薬剤の開発など、臨床応用の可能性が高くNK細胞の特徴を最大限に引き出し治療に応用する。特に、従来の免疫抑制活性を有する薬剤とは逆に、NK細胞の機能を高める因子や薬剤による治療法の開発をめざす。この細胞治療薬の臨床応用は日本では著しく遅れをとっており、本研究は世界的な水準を維持しているものと考える。













結語

1)高活性、高純度ヒトNK細胞の培養方法を確立した。

2)高純度の活性ヒトNK細胞を、腫瘍の養子免疫療法へ応用する。

3)ヒトNK細胞を用いる癌の免疫療法は副作用がなく、QOLを良好に維持し延命効果もある体に優しい免疫療法でる。

4)ヒトNK細胞を用いる癌の免疫療法がオーダーメイド医療、癌最適治療を目指し、焦点をあてた新しい治療法である。